シルクスクリーン印刷の感光剤の塗り方
本日は感光乳剤の塗り方について、私の経験をもとに教える事が出来たらなと思います。(恐らく、塗り方ややり方は他の人は違うやり方をするかもしれませんが、私の今までの経験上のやり方をお伝えします)
まず、塗り方の前に
必要な道具を2点揃えて下さい。
(水性対応の版を作成します、油性用はDIY部では扱っていません)
- 感光乳剤 (今回は栗田化学研究所のSD-40もしくはKiwoのazocol z 1/3)
以下のリンクに購入先を記載しています
初めてのシルクスクリーン印刷、迷わない道具の仕入れ先 - シルクスクリーン印刷 DIY部
- 感光乳剤用バケット
(板のサイズに合わせて購入します、これ結構重要です)
感光乳剤は使用する場合よくかき混ぜてから使用する事。
乳剤を版に塗る時は太陽の光を必ず避ける事、
また室内の蛍光灯などをおとし、できるだけ紫外線を受ける環境を避けて下さい。
ここでちょっとしたアドバイス! LEDはハロゲンや蛍光灯より紫外線の照射がない
と言われています。
暗闇でも、小さなLED電球があれば家でも作業しやすいかも。
さあ、本題の塗り方
バケットに感光乳剤を注ぎ下の絵のように
下から上へ塗りあげます、この時、版を70度~80度ぐらいに
傾けて塗ると塗りやすいでしょう。
塗り方に関しては、人により2回塗りや
時間をおいてまた塗るなど色々聞きますが...
表を一度塗り
ひっくり返して
裏も同じように一度下から上へ塗ります
それだけでも十分使用は可能です。
もし強い版を作りたい場合は何度か塗りあげるというのは
あってもいいかもしれませんが、初心者が簡単に使用する場合は
一度塗りで十分でしょう。
ここで、ワンポイントアドバイス☜
感光剤はできるだけ薄くするような感覚を持ち、塗りあげる
力加減が大切です、SD-40はまだ塗りやすいですが
Kiwoのazocol z 1/3は乳剤がドロドロなので塗る時に厚みが
出すぎてムラができ感光にムラができるので、塗る時はスピーディーに
薄目に塗りあげる感覚を持っておいてください。
※感光がうまくいかない時、こういう誰も教えてくれない
感覚も改善ポイントとして大切になってくるからです。
乳剤塗りが完了したら、ロッカーなどホコリがたたない所で
まっすぐ横にして乾かす事。縦にして乾かすと、版にムラができるのでNGです。
またホコリやチリは版を正確に仕上げる事が出来ない原因にもなりますので
できるだけ避けたほうがいいでしょう。
あと、必ず暗いところで保管し、
完全に乾くまでおいておきます。
人により、扇風機などで乾かしたり、早く仕上げたいという人もいますが
DIY部は自然に一日完全乾燥させ使用します、経験からシルクスクリーン印刷は
常に同じ手順で同じ仕上がりになるようにすることが大切であると考えているからです。